暇人のすゝめ

女子大生がなにか訴えたいことを綴る

人は恋をするとおかっぱになるっぽい話

 

近所のコンビニに働いてた元彼が言うに、その時の同僚D氏が恋をしたとのこと。

D氏は本年36歳、遅咲きの恋だ。

だが私はおかしいだなんて思わない。

むしろ私の分まで頑張ってくれよと思っている。

 

 

そして昨日、そのD氏に会いに深夜のコンビニへ出向いた。

 

おかっぱになっていた。しかもサラサラ、ツヤ感はんぱない。

前まではスポーツ刈りにイメージだったのだけども。

 

元彼に、Dさんとこ遊びにいく!とメールしたのは店に入る10分前だった。

「Dさん今、南●キャンディーズの山ちゃん化してるから笑わないであげて!」

との返信をみたのは既に店を出た後だった。

 

結論から言うと笑ってしまった。

Tさんという元彼と仲の良いかなり残念なイケメンとコミュニケーションをとった。

Tさん曰く、「Dさんは今、かなりの美人に恋をしている。俺はおしゃれに無頓着だから今流行りのボブにしてもらった」

 

これをきいて私は美容師の悪意を感じた。

赤いメガネがトレードマークのDさん。

レジ前にそびえたつのはDさんではなく完全に山ちゃんだ。

サラサラで天使の輪が出来ているのが妙に腹立つあの山ちゃんだ。

 

私はD氏に直接聞くことにした。

「なんであえておかっぱにしたの?」

D「これはおかっぱじゃない、ボブだ」

「難しい言葉知ってるねー。でもボブじゃなくていつものDさんでいいのに!素敵なのに!」

 

褒め殺してやった。

これは、恋をしているDさんのためを思ってだ。

 

なのにD氏は首を横に振って

「いや、俺は変わるんだ!」と言っていた。

 

なるほど。全力で笑いを取りに行くとでもいうのか。

なんだろう、すごくかっこよく見えてきた。

彼女の笑顔が素敵なんだろうなとか、山ちゃんもそんな彼女の笑顔に惚れたんだなとか勝手に想像した。

話をしているうちに私も元彼の笑顔が見たい。よし、おかっぱにしよう。そう思うくらい説得力もとい迫力があった。

 

そこまでの話を真面目に元彼に話したら

「いや、Dさんの性格的にも別に笑いを取りにいこうだなんて一つも思ってないと思うよ。あと、おかっぱはやめとけ、被害者をこれ以上出すな

とかなり神妙な面立ちで言っていた。

 

 

その後、腹を抱えて私は笑った。

よじれるんじゃないかと思った。ひぃひぃ言って時々ラマーズ法使って元彼と爆笑した。しまいにはバカ呼ばわりされた。好きな人にはドエムなので嬉しかった。

 

だから自ら恋の障害を作った男の恋がうまくいきますようにと全力で願うことにした。

 

<イメージ図>

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